九条 悠 クジョウ ユウ
後天的な吸血鬼。17歳。面倒くさがり屋で、基本的には無口不愛想。
吸血鬼になったのは二年前。赤井と吸血鬼ハンターから逃走中に彼女に噛まれた。以降赤井の行方は知れず、高蔵寺のいる町にたどり着いた。
人間らしいが吸血鬼としては未熟。ただし年々と人間性が剥奪されている。
高蔵寺愛子 コウゾウジ アイコ
退魔師。高蔵寺家は代々言霊を操ることができる家系で、退魔師としては由緒正しい名家のうちの一つ。彼女を残して身内はすでに他界している。
人と怪異の共存を願う平等主義。ゆえに迷い込んだ吸血鬼の九条と人狼のロルフを監視という面目で手助けする。また、九条が吸血鬼であると理解しつつも彼を人間扱いする数少ない人物。
ロルフ・クラウゼ Rolf・Krause
ハンターたちによって祖国を追い出された人狼。19歳。二頭の狼を連れており、この狼も人狼である。日本に密入国してからは日本語を九条と高蔵寺から学んでいる。考えながら話しているので言葉が遅い。
すべてのものをハンターに奪われたため、ハンターを憎んでいる青年。
常に空腹で生きたままの肉を欲している。
赤井きよ アカイ キヨ
明治時代に生まれた、日本人が吸血鬼へ変貌した第一世代。赤井も九条と同じく後天的な吸血鬼である。
一度の吸血で人間一人分の血液を必要とする。
数多ある吸血鬼の能力のなかでも「変身」の力を得意としている。しかし変身をするには時間をとるため戦闘中では使えない。
本来は面倒見がいい人情ある吸血鬼。
高橋ロランス Laurence
フランス人と日本人のハーフで、かつ吸血鬼と人間とハーフ。半吸血鬼。吸血鬼と唯一渡り合うことができる天性の才能を生かして吸血鬼ハンターを生業としている。
自身のことを「吸血鬼を殺すためだけの人形」として感情を固く閉ざしてしまっている。
銀の銃弾をはじめ、銀のナイフや聖水、聖書などを持ち歩いている。
ダミアン・ルース Damian・Rouse
祖国を追放された錬金術師。西洋の手が届かない東洋まで逃げてきた。中立を常とし、争いには消極的。己の利害を優先とした行動をとる。
が、だいたい思い通りにならず、周囲に捲き込まれてしまう。自覚していないが、彼は不憫な立ち位置である。
「ダン」とよばれている。あまり自分のことは話さないが、魔術師の姉がいるらしい。